9日から配信開始となった講義の第1回目の講義が終了しました。
計画よりは遅めの消化です。
以下、講義ノート。
[0回]
相続税法の概要
相続税には相続税と贈与税の2つの税目が規定されている(一税法二税目)
相続税は富の再分配を行うために設けられた
贈与税は相続税の補完するために設けられた
相続、遺贈及び贈与の意義
課税原因には相続、遺贈、贈与の3つがある
相続とは人の死亡により財産を継承することをいう
遺贈とは遺言による財産の無償移転をいう(包括遺贈と特定遺贈がある)
包括遺贈とは遺言により記された割合で包括的に財産を継承するもの
特定遺贈は遺言により特定の財産を指定して継承するもの
贈与とは自己の財産を無償で相手に与える意思を表示し、相手がこれを受諾することで成立する
贈与の中には死亡により効力を発する死因贈与がある
死因贈与は贈与ではあるが遺贈と同様に扱う
親族等の基礎知識
血族と姻族と親族、直系と傍系、尊属と卑属の用語について理解すること
血族は血のつながりを持つ者をいい、自然血族と法定血族(養子)がある
姻族は婚姻によりできた姻戚関係をいう(配偶者の血族、血族の配偶者)
親族は配偶者、6親等以内の血族、および3親等以内の姻族をいう
直系は血統が直線できある者をいい、傍系とはそれ以外を指す
尊属は自分よりも上の代をいい、卑俗は自分よりも下の代をいう
相続人
相続人には配偶者相続人と血族相続人がある
死亡、欠格、廃除、放棄をしている者は相続人にはなれない
配偶者相続人は常に相続人になる
血族相続人は第1順位(子及びその代襲相続人)、第2順位(直系尊属)、第3順位(兄弟姉妹及びその代襲相続人)が相続人となる
直系尊属は親等の近い順に相続人となる
代襲相続人は第1順位の場合は何度でも、第3順位の場合は1回限り認められる
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