明日からの仕事に備え、髪を黒く戻しました。
1日明けてからも昨日の余韻はまだ残っていました。
初めての劇団、初めての会場。
今回の作品の稽古が始まったのが4月ごろだそうです。
が、SCOが合流したのは7月下旬。
初めて稽古場に行ったときにはすでにみなさん自分の役がほぼ確立しており、
SCOだけものすごくスタートが出遅れていました。
またみなさん、それぞれ役者としてのオーラを放っており、
SCOはなかなかその中に入っていくことができませんでした。
同じ年代の子たちとは徐々に仲良くなっていったけれど、ベテランの方々はまだまだ雲の上の存在。
そのまま舞台を迎えようとしていました。
そんな中、舞台前日にSCOにある役が与えられました。
それは、プロンプターです。
プロンプターとは、舞台上で役者がふとした拍子にセリフを忘れてしまった時に陰から手助けをするというものです。
プロンプターをつける劇団、つけない劇団とありますが、
SCOはこのプロンプターという役割を否定するつもりはありません。
というのも、自分が台本通りにしか動けない役者だからです。
このプロンプターをきっかけにすべての役者さんとの距離がぐっと縮まりました。
おかげで一体感のある作品にすることができました。
この今回の作品『親の顔が見たい』はいじめをテーマとした作品です。
この作品が決まってから大津の事件が取り上げられ、社会的にも関心の高いものとなりました。
事実、新聞などを見て会場に来られた方も大勢みえたそうです。
いじめはよくないというありきたりのことではなく、
その裏側にある加害者の葛藤のようなものをさまざまな登場人物の視点から取り上げています。
今回の作品をご覧になった方それぞれに何か思うものが芽生えたら幸いです。
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